幻のMBとなってしまった最後のIDE準拠モデル！「GIGA BYTE GA-8IPE775 PRO」セット！！

最後のAGP+IDEモデルであり、安定のマザーボードとしても名高い、インテルのi865PEチップセットを搭載した

GIGA BYTEの幻のモデル「GA-8IPE775 PRO」です。

しかも、これまた珍しい日本国内準拠モデルですので、

クイックガイドからマニュアルまで安心の日本語版になっています。

今でも旧マザーで楽しんでいる愛好家の皆さんなら、もはや説明するまでもないほどのMB(マザーボード)ですね。

ですが一応、少しだけ説明しておきます。

このMBに使用されているチップセットはインテルのi865シリーズの上位モデル"i865PE"を採用しています。

ご存知の方も多いと思いますが、このi865PEのプラットフォームはソケット478CPUの最上位モデルでした。

その後、新型CPUはソケット775に変わっていきます。

この変革が当時は"最悪の規格変更"と揶揄される事になります。

これまでの変更とは違い、大幅な規格変更となったため、ソフトウェアやドライバ、ゲームや周辺機器に至るまで影響が出たり不具合が出たりと、文字通りの"改悪"となってしまったワケです。(笑)

それまではせいぜい、新たなCPU規格が登場し、CPUの形状が変更してCPUのソケット規格が変更になるくらいでした。

それでさえ多くのユーザーから"いちいち形状を変えなくても方法はあったはずだ"と、新たなソケットを出す度に評論されたりしていたのに、

この時のソケット478からソケット775への変更は多くのユーザーに影響が出るものでしたので、その声は増大の一途でした。

過去のMBを熟知しているロングユーザーであれば、あの当時の嫌な思い出が蘇りますよね。

それは・・、この時の規格変更により、それまでに使用してきた周辺機器やパーツにまでもを取り換えなくてはならないくらいの大幅規格変更だったからです。

グラフィックはAGPからPCI-Eへ移行が進み、それに次いで拡張スロットもPCIからショートPCI-Eへと変わっていきます。

ドライブコネクタもIDE(ATA-100)からS-ATAに移行していきました。

そうなんです。

この頃のMBを知らない方々にとっては、現代のMBにも採用されている規格なので違和感が無いと思いますが、

当時のユーザーにとっては、これまで見た事もない規格のものに一気に移行されたワケですね。

ユーザーとしてはたまりません。

今まで大事に使用していたお気に入りのグラボや内蔵拡張機器などが使用できなくなります。

よく"高速化や大容量化が進む上で仕方ない事だ"と言い訳されたりしますが、

技術者サイドからも、"技術的にはコネクタ形状や入力端子の形状を変更しなくても同様のパフォーマンスは得られるはずだ。これだから資本主義ってヤツは・・"と困惑した意見も出たほどでした。

この大幅規格変更は世界中で問題になりましたが、既に多くのメーカーが次世代機器をこの新しい規格で製造し始めていたため、見直される事も無く強行されてしまいました。

この時、一部のマザーボードメーカーが立ち上がって独自の改良を加えたMBを世に出したのが、"i865PE775"です。

これは、当時のWindowsXP環境のMBで抜群の安定性能を誇り"最高のチップセット"と評判だった"i865PE"の機能を独自の技術で拡張し、ソケット775CPUへの対応に成功させ、さらにソケット775CPUから採用された新規格の一部も対応させるという画期的なものでした。

この「GA-8IPE775 PRO」も

ソケット775モデルでありながら、これまでのAGPグラフィックやIDEドライブがそのまま使用でき、新規格のS-ATAにも対応させたミラクルモデルです。

「GA-8IPE775 PRO」の概要は、

ソケット775CPU対応

AGPスロット＝x8とx4のAGP両対応

メモリースロット＝DDR266～DDR400メモリーを４スロット搭載可能

IDEコネクタポート＝２個

S-ATAコネクタポート＝２個

フロッピーコネクタ

PCIスロット＝５スロット

パラレルポート＝１個

シリアルポート＝２個

USBコネクタ＝４個

USBポート＝４個

LANポート＝1000Mbit

IEEE1394ポート

内蔵サウンド＝ALC850(7.1chオーディオ)

となっています。

さらに、GIGA BYTE純正フロッピーケーブルとIDEケーブル(未開封)に加え、オプションのサラウンドキット(未開封)もお付けします。

サラウンドキットには、同軸デジタル端子、光デジタル端子、7.1chジャックが付いている拡張スロットコネクタです。

BIOSのアップデートにより、オーバークロックなどのクロックアップやデュアルコアCPUの対応も非承認ながらも可能なようです。

そもそも本来ならインテル純正では存在しないはずのMBですので、あくまでも動作保証はしない前提のようですが・・。

そして何といっても、この当時のGIGA BYTEの特徴である安心のデュアルBIOSシステムがイイですよね。

これにより、BIOSプログラムを２重に保護しています。

この時代のマザーボードの中で最強のモデルだと思った方も多いのではないでしょうか？

旧作ゲームや旧作ソフトウェアを旧スペックの環境で楽しむなら、このマザーボードは欠かせないメインパーツだと思います。

なぜこのMBは幻のMBと呼ばれるようになってしまったのか？

所説ありますが、

i865PE775はGIGA BYTEだけではなく、いくつかのメーカーから出てましたね。

AsRockのConRoreシリーズなんかも有名でした。

当然ですが、インテルはこれらを認めていません。あくまでもソケット775は新規格の拡張機器にしか対応していない事になっています。

本来なら対応していないチップセットを改良して対応させた亜種ですので、しばらくするとwebサイトからもその存在が消えていました。

もしかすると何らかの圧力がかかったのかもしれませんね。

生産終了商品のラインナップからも消えてしまっていて、まるで最初からそんなMBが無かったかのようになってしまっていますので、いつしか"幻のMB"と称されるようになっていました。

それにしても・・なぜ、いきなりこんな大幅な規格変更を強行したのでしょうね？

この当時にいろいろと評論されていたのが・・

これまでの規格のものはおおかた行き届いてしまっていて飽和状態になった。最近ではパテントの許可なく様々な拡張機器が様々なメーカーから出るようになってしまった。

そこで、一気に規格を変更してリセットをかけたのではないか？

というものでした。勘繰った意見ですが、当たらずとも遠からずって気がしますよね。

これが資本主義の汚点といったところでしょうか？

PCパーツに限らず、家電などこれまでも様々な場面で繰り返された事でもあります。

例えば映像メディア規格が分かりやすいですかね？

レーザーディスク(LD)が飽和してデジタルビデオディスク(DVD)が出て、ブルーレイディスク(BD)になったように、新しい規格になる度に改めて旧作品の映画ソフトなんかも出し直して販売する。ユーザーはその度に好きな映像ソフトを何度でも買わなければならなくなる。という無限ループ状態。

ゲームソフトでも同様ですよね・・。

余談ですが、

今にして思えば、旧型PC製品は良かったですねー。

例えばＯＳ。

インストールしてシリアルナンバーを入れるだけで、すぐ使えました。

目障りなネット認証や電話認証なんて無縁のものでしたからね。

本来なら旧型OSでも改良すれば現代でも充分に通用する状態にで゜きたはずなんですけどね・・。

DirectXの最新バージョンや、大容量ドライブとか大容量メモリへの対応、S-ATAやUSB3.0以降などの新機能への対応にしても、旧ＯＳ用の対応ドライバーや対応ソフトウエアのアップデートプログラムや旧ＯＳ用の修正パッチプログラムを出せば済む事なのに、いちいち新型ＯＳを出して、それに対応する新型ハードウエアや新型マザーを出したり・・。

グラフィック端子も、アナログRGBからD-SUBになって現代はHDMIです。形状を変更しなくても技術的に可能だという技術者側の意見もあるのに・・。

それに、こういう時に必ず言われるのが"経済を回す"のがどうとかこうとか・・

よく「経済を回さなければならない」という台詞を聞きますが・・、

経済は人々の営みの中で自然に回っていく程度のものが健全な姿であって、故意に回すものではなく、まして"回らなくなったら強引にでも回さなければならないもの"でもないはずですよね・・。

たいていの経済関係や財界関係の人って、化学研究者とかエンジニアとか、マニア系やオタク系の種類の人がいないんですよねー。

例えば、大規模の機械を使わなくても宇宙のエネルギーを使って無限に発電する装置を発明したり、お金を稼がなくても食事や生活に困らないようなシステムを創り出したりと、

どんなに世の中が良くなる事や、無駄を出さない発明をしても、便利過ぎて経済が回らなかったり費用対効果が出なくて儲からなかったりしたら拒否反応を示す事が多くなってしまいます・・。

"大人の事情"とか"ビジネスユース"や"経済活動"ばかりが主体で現代はホントにやりにくくて面倒ですね。(苦笑)

さてさて、余談はここまでにしまして、

商品内容は、

外箱、内箱、マザーボード本体、日本語解説書、日本語クイックガイド、FDケーブル(未使用)、IDEケーブル(未使用)、ドライバーディスク、PCケース用リアパネルカバー、サラウンドキット(未使用)、PCケース用ステッカー、自作PCフルカラー日本語組み立てマニュアルの１２点です。

最新のドライバーなどは付属しません。それぞれ各々でご用意ください。

ボードの状態は、経年劣化が少しあるのかもしれませんが、キレイな感じだと思います。

一応、こちらの環境で動作させてみましたが異常は無いように見えました。

しかしながら、PCパーツ基板である以上、いつ、どこで経年劣化や絶縁などの動作エラーが起きるか分かりません。その場合でもこちらでは何のサポートもできませんのでご了承の上、ご購入下さい。

対応ＯＳ、および対応マザーなどのPC環境は、あくまでも個人的な構築により変動します。動作保証できませんので、PC環境の構築、または改良などに詳しい方のみ使用してください。