アメリカ人の父、アイルランド人の母の下、アルゼンチンに生まれ、10歳からアメリカに移住、アメリカとイギリスでギターを学び、90年からスティングのバンドに加入し、演奏だけでなく作曲にも参画しているギタリスト=ドミニク・ミラーECM移籍第1弾!スティングだけでなく、ポール・サイモンやチーフタンズなどドミニクはキャリアにおいて多士済々のミュージシャンの右腕として活躍してきました。スティングは「色彩感豊かな音の建築家」と称賛し、彼の代表曲「シェイプ・オブ・マイ・ハート」などで共に作曲を行っています。ECM移籍作となる本作は、ECMの歴史の中で特にオリジナリティの高い2人のギタリスト=パット・メセニーとエグベルト・ジスモンチへのオマージュ。生音を倍音とブレンドさせ、グルーヴを生み出していくという独特なスタイルを持つこの2人の手法を取り入れ、収録曲の「エンジェル」と「ティゼーン」においては特にメセニー特有の、空間的な広がりを感じるようなアコースティック・サウンドを踏襲しており、パーカッションとの共演曲については、ジスモンチがブラジルのパーカッション奏者ナナ・ヴァスコンセロス(パット・メセニー・グループでも活躍)と制作した『ふたつの声』(原題: Duas Vozes)からの影響を表現しています。レコーディングはマンフレート・アイヒャー立会いの下、"ECMの聖地"ノルウェー、オスロのレインボウ・スタジオにて行われました。レコーディングは、ほぼ多重録音を使わないライヴ録音で行われましたが、1曲「カオス・セオリー」のみドミニクによるギターとベースを、マイルズ・ボウルドによるドラムスを重ねています。世界中をツアーしあらゆる音楽を吸収してきたドミニクを象徴するように、アルバム収録曲はブラジルの伝説的ギタリスト=バーデン・パウエルにささげた「バーデン」や、フランス音楽に影響を受けた「ル・ポン」、バート・ヤンシュのスコットランドのスタイルを継承した「ヴァリウム」など様々なイメージを持つオリジナル曲がずらり。更に、盟友スティングの名曲「フィールズ・オブ・ゴールド」を収録します。