露MELODIYA　ザーク(pf)　ショパン：ピアノ・ソナタ第2,3番　49,60年録音　感動的なショパン

この演奏を聴くと、ショパンの掴み取った詩情はこんなにもうつくしいのかと嬉しくなってしまいます。1913年に生まれ、ネイガウスの弟子となり、1937年の第3回ショパンコンクールで優勝並びにマズルカ賞受賞。二位のタマルキナを抑えての優勝にザーク自身は謙遜した言葉を残しておりますが、この演奏を聴くとやはり優勝はザークしか有り得ないと思います。外皮において派手な表情付けをすることはなく、この人の指はひたすらに音の内部に働きかけて、ついには音の奥にあるものが語りかけてくるまでになる。中庸のようでありながら、信じ難い微細さでコントロールされた音はそれ自体に音楽がある。葬送行進曲では寡黙な歩みのなかに避けられぬ運命が鳴り響く。第3番の穏やかで透き通った世界はひとつの到達点でしょう。どうしてザークにもっとショパンを録音させなかったのか。このショパンは何度聴いてもその輝きを失いません。

盤質：盤面溝ともとても良い状態。美品～ほとんど美品。

ジャケ：ほとんど美品～きわめて良好。

【盤質評価】全面視聴してから出品しています。区分は以下のものを採用しておりますが、必要に応じて詳しく説明するようにしています。

美品(Ｍ)：新品並みの状態。

ほとんど美品(ＮＭ)：極浅い擦れや軽微な傷。

きわめて良好(ＥＸ)：年相応の擦れや浅傷。ひどいものはなし。

良好(ＶＧ)：擦れや傷などが目立つ。＊音溝が活きてなければ出しません。

■丁寧に梱包して送ります。またトラブルなどには誠実に対処いたしますのでよろしくお願いいたします。