「入札」は、数ある個人間取引サービスの中でも、ネットオークションであるヤフオク!ならではの機能です。
どうしても手に入れたい商品の時にはいくらで落札できるかハラハラしますし、逆に出品者の立場であれば、どこまで値上がるか期待に胸を膨らませますよね。
そんな楽しみもあるオークションですが、「いたずら入札」によって苦い思いをされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
「いたずら入札」は実際には購入するつもりがない入札のことで、ヤフオク!ガイドライン細則にも記載された禁止行為です。
今回はそんな「いたずら入札」防止の取り組みについてご紹介します。
【対策1】入札時に本人確認を実施
オークション参加手順
入札時に本人確認を必須とする取り組みです。
入札で使用するYahoo! JAPAN ID氏名、住所を登録し、その情報と一致する本人確認書類をアップロードする必要があります。
提出された本人確認書類と登録情報をヤフオク!内で審査し、審査に通ってからでないと該当オークションに入札ができない仕組みです。
2021年3月の「ヤフオク!で応援プロジェクト」でのチャリティオークションや、2021年6月の「Collection Car Auction」で実施され、このオークションで出品された商品はすべて決済が完了し、「いたずら入札」が0件でした。
現在、事業者による特定のオークションで事前の本人確認を導入していて、今後は個人の出品者に対する「いたずら入札」を減らすべく、適用範囲を広げていくことも検討しています。
【対策2】パトロールによる事前措置
評価やYahoo!JAPAN IDの取得時期、入札歴などを調査し、「いたずら入札」を行ったとみられるユーザーに対して利用停止などの措置を行っています。
「いたずら入札」を行うユーザーは捨てアカウント(今後利用する予定のないアカウント)を使う傾向もあるため、実際に「いたずら入札」を行ったYahoo! JAPAN IDだけでなく、関連するYahoo! JAPAN IDを調査し対応することで、同利用者による「いたずら入札」を阻止しています。現在、このパトロールを強化して運用中です。
【対策3】出品時に入札制限を設定
よく出品をされる方はご存じかもしれません。評価が一定レベル以上の人のみが入札できる設定(入札者評価制限)や、SMS認証、他のサービスにて住所氏名などの本人確認情報を確認済みである等、登録情報に一定の信ぴょう性のある利用者のみが入札できる設定(入札者認証制限)があります。
出品画面から無料で設定できますので、ぜひご利用ください。
それぞれの詳細はこちらでご確認いただけます。
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入札者評価制限
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入札者認証制限
ユーザーの皆様により快適にご利用いただけるよう、新たな設定項目を設けることや、内容の変更などの改善を進めていく予定です。
【番外編】万が一トラブルにあった場合のお見舞い制度
落札後に落札者と一切連絡が取れないなど、「いたずら入札」と思われるトラブルが起こった際、商品が落札された際にかかる落札システム利用料や、自動車など一部のカテゴリへの出品時にかかる出品システム利用料、また、出品したオークションを目立たせる等のオプション利用料など、そのオークションにおいてかかった費用を返金する「
いたずら入札トラブル申告制度」があります。
2021年4月より審査条件を公開したので、万が一「いたずら入札」をされてしまった場合には上記申告制度の規定をご確認いただき、お見舞いの申請もご検討ください。
「いたずら入札」を発生させない事前の対策と、万が一の場合の対応で、出品者、落札者共に、安心してヤフオク!をご利用いただくことができます。
「いたずら入札」に対する今後の対応
サービスの利用傾向を基に、不適切な入札の可能性が高いと判断した場合には入札できないようにする仕組みや、Yahoo!JAPAN IDを再取得して違反行為を繰り返さないよう、ブラックリスト整備などの対策強化をしていく予定です。
今後もあらゆる不正利用に対する対策を行っていくことにより、出品者、落札者ともに快適にご利用いただけるよう、安全・安心な場を提供してまいります。