2022年3月22日に、キャンセル時の仕様が変更されます!
本日公開の
お知らせはもうご覧いただけたでしょうか?
今回はこの仕様変更の詳細と背景について、ご説明したいと思います。
仕様変更の詳細と経緯
<評価に関する変更>
「落札者削除」時に自動で「悪い」評価が付与される仕様が変わります!
現在、商品落札後にキャンセルしようとした場合、「落札者削除」や「取引中止(落札者への返金)」の操作を出品者が実行する必要があります。
この「落札者削除」では、出品者都合もしくは落札者都合どちらの理由でキャンセルするのかを選択する必要があり、選択された側には自動で「悪い」評価がつく仕様になっています。
これは出品者による一方的なキャンセルや、落札者の個人的な都合でのキャンセルを抑止する目的があります。
しかし、出品者と落札者双方が納得した上でのキャンセルの場合であっても、「落札者削除」によって自動で付与される「悪い」評価があることでキャンセルが進まなかったり、理由選択の際「出品者都合」とすべきところを「落札者都合」とすることで意図しない評価が発生したり......と、キャンセルと評価が連動する仕組みがあることで、状況によっては落札者削除によるキャンセルが有効に機能しないケースがありました。
これが3月22日以降は、「落札者削除」時に自動で「悪い評価」がつかなくなります!
これによって、キャンセルしなければならない状況になっても、当事者間で解決しやすくなると考えています。
この変更は、ヤフオク!ストアとの取引時にも適用されます。
なお、キャンセル時であっても従来通り手動での評価は可能です。
<キャンセルが1つの操作で完結&落札システム利用料も発生しない>
現在、代金の支払い後にキャンセルする場合には、出品者が「取引中止(落札者への返金)」と「落札者削除」の2つの操作をする必要があります。
これは、取引が不成立であっても、落札者がいる場合は落札システム利用料が発生するためです。
3月22日の仕様変更後は、「取引中止」という1つの操作で、落札者への返金と落札者削除が同時に実施されます!
つまり、落札システム利用料の確定前であれば「取引中止」操作のみで、落札システム利用料が発生しなくなります。
「取引中止とは別に落札者削除が必要」という仕様について、特にヤフオク!のご利用歴が浅い方にはわかりづらく、残念ながら「キャンセルしたはずなのに落札システム利用料が請求された」ということも発生しておりました。
3月22日以降には、このようなことは発生しづらいと考えています。
<まとめて取引でもキャンセル操作が可能に>
同一出品者の商品を複数落札した際、複数商品をまとめて発送するなど、取引をまとめて進めることのできる「まとめて取引」についても仕様変更を行います。
現在は、出品者が「まとめて取引」を承諾した後は「落札者削除」や「取引中止(落札者への返金)」ができません。
これが、「まとめて取引」承諾後であってもキャンセルが可能となります!
「まとめて取引」承諾後に落札者と連絡が取れなくなってしまい、結果として落札システム利用料が発生してしまうということの抑止になると考えています。
現在、このような出品者に対しては、お問い合わせをいただいた上で手動で落札システム利用料の返金対応をしています。
このため、どうしても返金までに時間を要してしまいます。
3月22日の変更でキャンセル操作ができるようになるため、期限内にキャンセル操作を行えば落札システム利用料も発生せず、出品者は返金にかかる時間や手間を削減できます。
「悪い評価」がつかなくなって大丈夫?
3月22日の変更では自動での「悪い」評価はつかなくなりますが、「ヤフオク!」ではキャンセル時でも任意で双方を評価できます。
「悪い評価」をつけることができなくなるわけではありません。
キャンセル時でも評価できる手段が残っていることにより、「一方的にキャンセルをされた」「代金の支払いがされなかった」など、取引が正常に進まなかった場合には評価という形で残すことができます。そして、それを見た他の利用者はより安心して取引ができる相手の商品を選び直すこともできます。
また、取引相手の信頼度を事前に確認できるよう、これまでの取引に関するデータのうち、客観的に判断できるものを新指標として一部公開することも検討中です。
利用者同士での主観による評価(これまでの評価)と、客観的に判断できるデータを用いた評価(新指標)で総合的に判断できれば、みなさんがより安全な取引相手を選択しやすくなると思います。
また、これらの評価を取引前に明確に認識できるよう、表示自体の見やすさやわかりやすさについても改善を進めていきます。
こちらについては詳細が決まり次第、改めてお知らせさせていただきますので、今しばらくお待ちください。
データ活用でより安全安心な取引の場に
取引に関するデータは、評価機能の改善以外のところでも活用されます。
たとえば、悪質な出品や取引を繰り返す利用者に対しては利用停止などの措置をするための判断材料としても活用していますし、自動で悪質な出品行為を制限するためのルール作成やそれにもとづくパトロールを実施するための機械学習にも活用しています。
さらに、特定のカテゴリにおいて、出品者の本人確認も実施し始めました。
このように、より安全にご利用いただける環境となるよう、日々調整を行っています。
これまでの当事者同士の評価に加えて、客観的指標による評価の導入や、さらに悪意のある利用者を取り締まることで取引の場の健全性を保ち、今後もみなさまにとって便利なサービスとなるよう、既存仕様の見直しと改善を行っていきます。